香港で風邪を引いたときにやるべきこと(経験者は語る)

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香港は日本よりも温かい街ですが、それでも生活していると風邪を引くことがあります。

ここでは、香港在住5年目の私が、

  • 香港に引っ越して来てまだ日が浅い人
  • これから香港に旅行で来る予定の人

に向けて、

  • 香港で風邪を引いたらどうするべきか?
  • 予防のために何をしたらいいか?

を解説したいと思います。

※1968年に香港が発生源となったインフルエンザを香港風邪と呼ぶようですが、ここでは香港で風邪を引いた場合のお話です。

香港で風邪を引くケース

まず、香港で日本人が風邪を引くのは以下のようなケースが多いです。

環境も違うので当然ですが、日本とはまたちょっと違った理由です。

汚れた空気でノドをやられる

秋から冬(10月~2月くらい)にかけてこのパターンが多いです。

それ以外の季節にも黄砂が飛んできたりして、総じて日本より空気が汚いので、半日外に出ていると喉に違和感が…なんてことがよくあります。

冷房でやられる

香港の冷房は、節電節電と言っている日本よりもはるかに低い温度設定になっています。

だいたい通年で20℃前後くらいになっているので、温度差で自律神経が乱れたりすることがあります。

冷房で体調を崩すシチュエーションを挙げてみました。

  • 冬の寒い日(10℃くらい)に外出したら、暖房がどこにもなくて風邪引いた
  • ホテルの部屋が冷房しかなくて、一晩凍えながら寝たら風邪引いた
  • 飛行機の冷房が効きすぎて風邪引いた
  • 真夏に室内(20℃)と室外(35℃)を行き来してたら風邪引いた

移住してから2ヶ月くらいずっと調子悪い(個人の体感)

これは私の実体験と周りの日本人の話なので正確ではないのですが、最初の2~3ヶ月で何回も風邪を引く方が多いです。

身体が香港の気候に適応するためなんでしょうか…?私の場合、それが過ぎると風邪は引かなくなりました。

 

香港でできる風邪の対処法

日本と同様に、風邪を引いてしまったら香港でも病院に行くか、薬飲むか、寝るかしかありませんが、それぞれ事情がちょっと違います。

病院に行くのはあまりおすすめしません

よほど辛いようでしたら病院に行きましょう。風邪だったらどこでも、そこらへんの町医者でOKです。

しかし、おそらくどこで受信しても、ただの風邪の場合はパナドール(Panadol)という解熱鎮痛剤が出されて終わりです。

個人的には「ただの風邪じゃないぞ」というとき以外は行かなくてもいいんじゃないでしょうか。

コンビニかドラッグストアで薬を買う

実は、上記のパナドールはコンビニで買えるんです。

「面倒だし診察は不要」という方はコンビニで自分で購入して飲むのが早いですね。

解熱・頭痛・痛み止めと、なんにでも使えるお薬ですが、効き目は…そこそこです。

その他、コンビニやドラッグストアでは点鼻薬、のど飴、マスク、のどスプレーくらいは購入可能です。

おとなしく寝るのが一番

結局、ただの風邪なら寝ていればOKです。

香港の会社にはシックリーブ(Sick Leave)という、当日連絡でもOKな有給私傷病休暇の制度があるので、仕事している方は安心して休みましょう。

旅行で来た場合も、ちょっと残念でしょうけど「ルームサービスを楽しんじゃおう」くらいの気持ちで休むのがいいと思いますよ。

香港人は中医(漢方医)にかかる人も多い

現地香港人の場合、単なる風邪だったら中医に行く人のほうが多いかもしれません。

一度、別の症状で見てもらったことがありますが、診察はだいたい以下のような流れです。

  • 脈を見る
  • 舌を見る
  • 尿と便についてヒアリング
  • 出す漢方の組み合わせを決める
  • 薬剤師が配合して粉薬にしてパッケージ

 

香港で風邪を予防するには

いったん風邪を引くと意外と長引くので、日々予防がおすすめです。

香港ローカルの予防法① ホットコーラ(熱檸檬可樂)

ローカルの予防法として面白いのが、レモンと生姜が入ったホットコーラ(熱檸檬可樂)です。

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ローカルのカフェレストラン(茶餐廳 / チャーチャンテン)に行けば必ずあります。

みんな「ちょっと喉が…」という段階で飲むそうです。

香港ローカルの予防法② 漢方茶(感冒茶)

繁華街の通り沿いには必ず漢方茶スタンドがあり、風邪に効く「感冒茶」を売っています。

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味は控えめに言ってクソ不味く、むしろそれが効き目を感じさせます。

目的によってまったく逆の効能のお茶もあるので、「感冒茶」と伝えるか風邪であることを伝えましょう。

必ず1枚上着を持っておく

どんなに暑い日でも、なにか羽織るものを一枚持っておくと室内でエアコンがきつい時に役立ちます。

私の場合、春・夏・秋は綿のカーディガン、冬はウィンドブレーカーを持ち歩くようにしています。

特にアウトドアブランドのウィンドブレーカーは小さく折り畳めるのでおすすめです。

喉のケアをする

喉をやられる場合が多いので、うがいやのどスプレー、のど飴、マスクが予防に有効です。

のどスプレーには、目的によって

  • 日々の予防にはヨウ素系(殺菌)
  • 喉が痛くなってからはアズレン系(粘膜の炎症を抑える)

と覚えておきましょう。

香港でもドラッグストアで以下の商品が売っていてます。

 

小林製薬 のどぬ~るスプレー(ヨウ素系)

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白金製薬 パープルショット(アズレン系)

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日本の風邪薬を用意しておく

「海外の飲み薬はちょっと不安…」という方や

「パナドール効かないなぁ…」という方は

日本の風邪薬を持っておくべきでしょう。

風邪薬にもタイプがあるので、私の場合は

  • 発熱、のどの痛みに効くもの
  • 鼻みず・鼻づまり、せきに効くもの

を常備しています。

購入は、日本に一時帰国したときに買っておくか、転送コムで他の荷物と一緒に送るかです。

香港の風邪まとめ

  • 喉とエアコン対策を万全に
  • 風邪を引いたら薬を飲んで寝る(病院は非推奨)
  • 日本の薬の準備は
  • ローカルの予防方法も体験してみよう

ちょうどこれから風邪のシーズンですので、参考になると嬉しいです。