最近のSkypeトーン音が出ない問題(ナビダイヤルが使えない)を解決する方法
海外に移住するとき、日本の携帯電話どうしてますか? 私は今まで使っていた回線を解約して、Skypeのオプションで050の番号を取って使っています。
しばらくそれで全く問題はなかったのですが、いつのまにかSkypeアプリのバージョンが変わっていてトーン音を出す方法が無くなってしまいました。 (メニューの場所が変わっただけなのかもしれませんが、私には見つけられませんでした)
トーン音というのは、電話をかけるときのあの「ピ・ポ・パ」という音です。 あの音が出ないと、色々な問い合わせ電話サービスに使われている「ナビダイヤル」が使えません。
ということでこの問題について調べて、解決方法を探ってみました。
ナビダイヤルが使えないと困ること
海外移住者が日本のナビダイヤルを使うのは以下のようなケースが考えられます。
- クレジットカードの問い合わせ(紛失や海外旅行保険)
- 銀行への問い合わせ
- 社会保険事務所などの公共機関
- Webサービスのサポート窓口
どれも緊急性と重要性が高そうな連絡です。 私の場合は問い合わせではないのですが、銀行のワンタイムパスワードアプリをスマートフォンに設定する際に引っかかりました。
※アクティベーション時に電話認証→ナビダイヤルで暗証番号入力、という作業が発生。
Skypeのトーン音はどこに行ってしもうたんや…
情報収集にあたってまず「skype トーン音 出ない」や「skype トーン音 出す方法」などのキーワードでGoogle先生に聞くわけですが、まあこれが出てこない出てこない。
辛うじて出てきたのは少し前のバージョンで「トーンダイヤルがない→あった」というのはありましたが、現行のバージョンの仕様上トーン音が出せるのか出せないのかは良くわかりませんでした。 (たぶん新バージョンで不要と判断され削られたんでしょうね)
トーン音はスピーカー越しに発信できればOKらしい
調べていくうちに、トーン音(プッシュ音)は、正式にはDTMFと言うことがわかりました。
DTMF(英: Dual-Tone Multi-Frequency)は、0から9までの数字と、*、#、A、B、C、Dの記号の計16種類の符号を、低群・高群の2つの音声周波数帯域の合成信号音で送信する方法である。別名「トーン信号」「プッシュ信号」とも呼ばれ、その信号音は人間の可聴域にあるため日本語では「ピ、ポ、パ」とも擬音語表記される。
ふむふむ。さらに
音声信号であるので電子機器でなくてもよく、音叉や笛などで回線に乗せて発信させることもできる。
ともあります。
ということはつまり、どこか別のデバイスから音が出せればナビダイヤルも使える?ということですね。
これはイケそうです。
じゃあ何でトーン音を出すか。まあWikipediaに書いてある通りに音叉と笛で出しても良いんですけど(良くない)確実性に欠けるのでもうちょっとテクノロジーを使いましょう。
そう、スマホとかパソコンです。
スマホ(アプリ)でトーン音を出す
端末が2つ(再生用と通話用)必要ですが、出先などでも対応可能な方法です。 アプリストアでDTMFで検索すると、こんな感じのトーン音が出るだけのアプリが出てくるのでそれを使いましょう。 余計な機能はない方がいいと思います。
Andoridアプリ play.google.com
ituneアプリ
PCからトーン音を出す
vecterなどのフリーソフトサイトにある無料のソフトを紹介しようと思いましたが、先述のDTMFのwikipediaのページ内に再生ボタンがありました。
使用するナビダイヤルが簡単な入力しか求めてこないならPCのスピーカーを大音量にしてこのページから音声を出せば十分いけそうですね。
※(5.音声)の欄に↓こういうのあります
実際にやってみました
私が試したのはアプリ「DTMF Tone Generator」を使ってスマホとタブレットでトーン音を出す方法です。 以下手順です(これ必要?)
- テーブルに2台並べる
- 発音用のタブレットの音量を大きくしておく
- 発信用スマホで電話をかける(置いたまま音声が聞けるようにスピーカーにする)
- ナビダイヤルに従いタブレットでトーン音を出す
この方法で無事、銀行のワンタイムパスワードのアプリは初期設定が出来ました。
これはもちろんSkype以外でもトーン音が必要な時は使えるので、覚えておくと良いかもです。 まあ、お金のある人は日本の回線を維持すればいいと思いますけどね…。
ではまた。